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絵本『わたしのマントはぼうしつき』と『ネコヅメのよる』発売

東直子さんの文で絵本を描いてみないかという、

ごくふんわりとした

依頼というほどでもない何かを編集Hさんから聞いたのは

2015年だったか…。

東さんには、本当に長いことお待たせしてしまいました。



歌人の東さんが書かれる文は

物語というよりは詩。


詩といえば………と思い出したことがある。


子どものころ読んでいた「いちごえほん」。

子どもが書いた詩に

プロのイラストレーターがカラーの絵をつける。

この雑誌で、漫画家でも画家でもない、

“イラストレーター”という存在を知った。


こういう絵が描きたい!と思ったんだった。


描きたい絵の原点は

詩と絵の組み合わせだったのだ。

でも、実際には、

わたしの絵は詩向きではない。


例えて言うと、

わたしの絵は、

「地面に両足が付いている」絵。

東さんの文は、

「空を自由に飛んでる」文章。


東さんの文章(詩)を描くには、

わたしの絵は重すぎる。


重さを取り払うために

「消していこう」と思った。

余白を残す能力はわたしには無いから、

描いたものを消していく感じにしようと思った。

色で潰すと重くなるから

空気で消していくイメージで。


果たしてそれがうまくいったのかどうか……。



ちなみに、

今回は、ついにというかなんというか、

白木は出てきません。


猫は二匹登場していて、

一匹は茶白、

もう一匹はサビ。


「保護猫譲渡会でキジトラはあまり人気がない」

とボランティアさんが言ってるのを聞いて、

「なまえのないねこ」ではキジトラを主役にした………

という話をキャッツミャウブックス店主さんにしたところ、

それを聞いたお客さんが

「そんなこと言ったらサビ猫の方がもっと人気ないですよ〜」

と言ってたそうで。

ならばと思って、サビ猫を。

(『ねことねこ』の表紙のコもサビ猫です)


でも、サビってマニア受けすると思うから、

譲渡会では人気ありそうだけど、どうなのかしら?




そして、、、

東さんのテキストを読んだ時から、

ブックデザインは大路浩実さんにお願いしたい…

と思ってた。

大路さんには、わたしの初期の装画仕事、

『ペギー・スー』シリーズでお世話になった。

はじめての絵本『小さな犬』も大路さんデザイン。

編集者とうまくいかずに身も心もボロボロになってた

『小さな犬』も、大路さんが励ましてくれたから、

なんとか出版まで漕ぎつけたのだ。


全幅の信頼をおいている大路さんに

デザインも色校正もまるッと丸投げ!

きれいな絵本になりました。

感謝。




それと、

同じく岩崎書店さんから

『ネコヅメのよる』が再出発します!

岩崎書店版は、カバーの裏に描き下ろしの絵が印刷されてるという

ちょっとお得な(?)仕様です。


『わたしのマントはぼうしつき』

『ネコヅメのよる』

いずれか二冊ご購入で応募できる

プレゼント企画もあります。

詳しくは岩崎書店さんのサイトやTwitter、Instagramを

チェックしてみてください。



本のプレゼントや、

応募者全員貰えるポストカードプレゼント、

SNS投稿キャンペーンなど、

モリモリ盛りだくさんです!



絵本『わたしのマントはぼうしつき』


2021年11月16日頃発売予定

東直子/作 町田尚子/絵

ブックデザイン/大路浩実

株式会社岩崎書店

1,650円(1,500円+税)
























絵本『ネコヅメのよる』


2021年11月16日頃発売予定

町田尚子/作絵

ブックデザイン/大島依提亜

株式会社岩崎書店

1,650円(1,500円+税)

※2016年にWAVE出版から発売されたものの再販です。中身は変わりません。


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